本研究ではまず、計画を進めるに当たって必要となる様々なジャンル(詩・散文・物語・新聞など)のテキストコーパスの収集を行った。その際、詩については一つの言語だけではなく、いくつかの言語(ドイツ語・フランス語・中国語・日本語)のものを収集した。まずは、ドイツ語の詩を音声学的に分析し、一区切りごとにどのぐらいの頻度で音声グループ(破裂音・鼻音・摩擦音などの調音法)が現れるかを調査した。そして、そこから音声の相対的頻度とそれぞれの音声グループの割合を割り出した。また最終年度には、上記の調査および評価と並行して、テクスト内の音声グループや動詞の単語グループの意味的内容を分析するためのコンピュータープログラムの開発に着手し、音声(音韻)と意味の関係ついての調査を進めた。
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