大きく分けて次の2つの成果があった。それは、日本語教師の協働体験モデルを構築することができたことと学会発表や論文などを通して、それを広く社会へ還元できたことが本研究の成果となった。前者については、バンコク(あるいは近郊)における日本語教育機関に所属する日本語ネイティブ教師の教師成長につながる仕事観や指導観の変容を見出すことができた。その変容過程の中でも特に重要な協働に資する諸概念が抽出できた。また、学会やシンポジウムでの仮説モデルの提示により、教師間協働に対する日本語教師の認識を深めることができ、ネイティブ教師の存在感や非ネイティブ教師の積極的な役割意識を見出すこともできた。
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