研究課題/領域番号 |
22720218
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
大野 秀樹 大東文化大学, 経済学部, 准教授 (40343628)
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キーワード | 到達目標 / プロジェクト / 大学英語授業 / ディベート |
研究概要 |
本研究では、大学のプロジェクト型英語授業(英語ディベートを中心とする)における到達目標(20項目以上を予想)に関するガイドラインを開発する。この到達目標は、同タイプの授業を通して養成したい/される具体的な能力を文章化したもの(「…の根拠の弱さを20語以上の英語で指摘出来る」等)であり、学生・教員の(自己調整)チェック・リストになり得るものである。 2年目は主に、1)各到達目標の項目に準じたタスク作成、2)外部クリティカル・シンキング・テストの実施を予定していた。1)に関しては、英語によるプロジェクト型授業(主にディベート)における小活動と、それに関する到達目標(主に一年目に考案したもの)を照らし合わせた。それにより、各到達目標特有のタスク、および数種類の到達目標を含んだタスクを作成することが出来た。3年目にそれを精緻化することも目標にする予定である。 一方、2)に関しては、米国のテスト会社からテストを数種類取り寄せる予定(多肢選択式)でいた。テストの実際を事前に把握することは限られていたため、取り寄せ後に把握することにした。しかし、それより以前に筆者が関連する他の科研で、これと同様のテストを取り寄せた際に、数点の問題(タイポを含む)が判明した。そのため、研究上の施行を見合わせることにした。この点に関しては、別の会社のテスト(国内外)や、執筆者が過去の研究で使用したもの(論述式)の採用を考慮しているところである。 また、到達目標(文)に関しては、精緻化をする際、学生にはわかりにくい(研究者用の言葉)表現が数点あることが判明したので、それを中心に修正している。また、上の1)のタスク作成において、到達目標文とタスクの兼ね合い(各タスクが、幾つの到達目標文をカバーしているのか、していないのか)も関して専門家からの助言をいただいた。これを基に、目標文に適したタスクが作成されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上記のとおり、外部テストの取り寄せ(米国)に関して予定通りいかなかった。また、研究成果の一部を研究発表の形には出来たが、論文の形には、まだ出来ていない。その他はおおむね順調にいっているかと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
今までの成果を基に、2本以上の論文として成果をあらわすことを3年目の課題にしたい。また、上記のテストの実施の代替案(その他会社の多肢選択式テストや、過去の研究で執筆者が実施した(記述式)テスト)を考えている。アンケートも、引き続き実施する予定である。
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