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2010 年度 実績報告書

動機づけ的視点を活用した到達目標準拠型英語プログラム

研究課題

研究課題/領域番号 22720224
研究機関立命館大学

研究代表者

廣森 友人  立命館大学, 経営学部, 准教授 (30448378)

キーワード動機づけ / 動機づけ方略 / 個人差 / 到達目標
研究概要

本研究の目的は,大学生に求められる英語運用能力に対する明確な到達目標を,動機づけ的視点を組み込んだ形で策定することである。上記の目標を達成するため,本年度は教師が利用するいわゆる「動機づけ方略」(motivational strategies ; Dornyei, 2001)に対して,学習者はどのような認識を持っているのかを明らかにするとともに,その認識が彼(女)らの英語熟達度や英語学習に対する動機づけによってどのように異なるのかを調査した。その結果,動機づけを高める上で有効だと考えられる動機づけ方略には,行動前段階に関連する「適切な目標・規範設定」「興味・関心の喚起」,実際の行動段階に関連する「励まし・自信の支援」,行動後段階に関連する「肯定的な自己評価の促進」といった4つのカテゴリーが見られること,つぎに他の動機づけ方略に比べ,「適切な目標・規範設定」に関してはそれほど肯定的な認識が得られない傾向にあること,さらに英語熟達度や動機づけが異なる学習者は,多くの動機づけ方略に対してそれぞれ異なった認識を持つ傾向にあることが示された。とりわけ,最後の点に関しては,熟達度に比べて,動機づけはより大きな影響力を有する傾向にあることが明らかになった。次年度以降は,以上から得られた理論実証的知見を踏まえた具体的な到達目標基準の設定やその妥当性の検証,さらにそれらに基づいた英語プログラムの開発の準備といった作業に取り組んでいく予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 動機づけ研究の成果は,外国語教師に何を教えてくれるのか?2011

    • 著者名/発表者名
      廣森友人
    • 雑誌名

      上智言語学会年報

      巻: 25 ページ: 110-127

  • [雑誌論文] 学習者の動機づけと英語熟達度が動機づけ方略への認識に与える影響2010

    • 著者名/発表者名
      廣森友人
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 22巻 ページ: 159-167

    • 査読あり
  • [学会発表] What are the determining factors of L2 improvised speech performance?2010

    • 著者名/発表者名
      Tomohito Hiromori
    • 学会等名
      International conference : Language teaching in increasingly multilingual environments
    • 発表場所
      ワルシャワ大学(ポーランド)
    • 年月日
      2010-09-17
  • [学会発表] 動機づけ研究の成果は,外国語教師に何を教えてくれるのか?2010

    • 著者名/発表者名
      廣森友人
    • 学会等名
      上智大学言語学会第25回大会
    • 発表場所
      上智大学(東京)(招待講演)
    • 年月日
      2010-07-17
  • [図書] 成長する英語学習者:学習者要因と自律学習2010

    • 著者名/発表者名
      小嶋英夫・尾関直子・廣森友人
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      大修館書店

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公開日: 2012-07-19  

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