研究課題/領域番号 |
22720231
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研究機関 | 長岡工業高等専門学校 |
研究代表者 |
田中 真由美 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 講師 (50469582)
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キーワード | 英語教育 / 異文化理解 / 教科書研究 / 批判的談話分析 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本の高等学校で使用されている英語検定教科書の文化に関するテクストの分析と、授業における教師のテクストの使用方法や読み手のテクストへの反応の調査を行うことで、学習者の多面的な文化理解を促す教材開発のための指針を示すことである。今年度は、文化が英語の授業でどのように扱われているか調査するために3名の高校英語科教員に行ったインタビューのデータを分析した。インタビューの補足データとして、授業観察と生徒に対して授業に関するアンケート調査も行った。3名の教員のインタビューデータに共通するテーマの分析を行った結果、英語の授業で文化を教える際、教科書や教員自身の知識や経験を情報源とする一方で、生徒が異文化や自文化に対してより広範な文化的知識や視野が得られるよう、ALTを含む他の英語教員や他教科の教員の知識や考え方、インターネットなどの教科書以外の資料を情報源として利用していることがわかった。 また、昨年度同様、高校英語検定教科書の批判的談話分析行った。日本における食品開発に関するテクストを分析したところ、テクストが主に日本の読者を対象としたものであり、世界や宇宙にまで日本の食文化が広がっていることを描写しながら、読書者の日本文化への誇りを高めようとしているという解釈が得られた。生徒のテクストへの反応に関しては、生徒がどのように批判的にテクストを読むかを調べるために、授業中に与えられた発問に対する回答や、テクストの批判的解釈に基づいたプレゼンテーションの内容を分析したところ、言語分析とテクストで扱われている情報の信頼性を批判するクリティカル・シンキングスキルの両方を使用しながら、テクストを批判的に解釈したことがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内外の研究協力者との連携により、データ収集や、資料・情報収集、国際研究大会での発表が可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画のうち、英語検定教科書に関する外国人へのインタビューと教科書における文化の取扱いに関する量的分析はまだ行っていないため、平成24年度に行う。また、本研究の成果を論文としてまとめる。
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