研究課題
若手研究(B)
本研究では、戦前戦後の地域社会などで、「戦争体験」がどう語られたか、「戦争の記憶」が次代の人々の意識をどのように規定したかを分析した。具体的な手法は、各地域の戦死者遺族会の会誌、戦友会史・部隊史などから関連する記述を収集し、その変化を探るというものである。その結果、日中・太平洋戦争のように、戦争の目的が不明瞭な戦争では会誌などの記述も不明瞭となり、戦争の意義づけが戦死者に最も身近な人々ほど困難であったという、一種の逆説の存在を見いだすことができた。
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