研究課題
若手研究(B)
本研究は、近世日本の為政者と天変の関係を多面的に検討し、以下の点を明らかにした。第一に、多くの藩では、日食を忌避して御目見の時刻を変更するという、幕府と同様の措置が取られていた。第二に、近世後期の陰陽頭土御門晴親が天文書『天経或問』に依拠して彗星を恐れる必要はないと主張するようになった背景には、門下の天文学者の影響があった。第三に、『天経或問』の読者は将軍から名主にまで及び、その受け止め方は受容・否認・折衷と多様であった。
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