研究課題/領域番号 |
22720257
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研究機関 | 公益財団法人三井文庫 |
研究代表者 |
村 和明 公益財団法人三井文庫, 社会経済史研究室, 研究員 (70563534)
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キーワード | 日本史 / 近世史 / 政治史 / 商業史 / 金融史 / 史料学 |
研究概要 |
本研究は、江戸幕府、大商人資本、および江戸時代の朝廷に関する個別研究が精緻化・細分化していることを鑑み、その総合化を目指し、これらの結節点にあたる領域を分析することを目的とする。具体的には、江戸幕府の上方における財政を統括する行政機構、およびそこから恒常的に財政支援をうけた朝廷に対して、三井越後屋などの巨大商人資本が、為替・両替の「御用」などを通じて果たした役割とその影響を問題とし、これに関する資料を収集し、基礎的なデータベースを作成し、具体的・通時的な分析をおこない、上記3分野の総合化に向けた分析視角を検討しようとするものである。 今年度はまず、昨年度に引き続いて、研究の最初の段階として、各地の公的機関の所蔵史料情報、および関連図書類の収集につとめた。 また、収集した情報をもとに、国立公文書館、東京大学史料編纂所、京都府立総合資料館、大阪府立中之島図書館において史料調査を実施し、史料を収集した。明治維新の前後に朝廷の御用商人として活動した人物の史料などを収集することができた。 今年度調査した機関は、紙媒体での複写のみを認めており、いったん紙媒体で収集した後、スキャナ・画像処理ソフトで電子データに変換・整理し、基礎的な内容についてのデータベースを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
史料情報の蓄積、および収集した史料の基礎的な整理は順調に推移しているが、史料収集は当初の見込みに比べるとやや進捗していない。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き史料情報の蓄積につとめるとともに、史料調査・収集を積極的に進める。 特に、京都・大坂で幕府・朝廷の御用に携わった商人について重点的に調査・収集を実施する。
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