研究課題
若手研究(B)
本研究では、ハプスブルク帝国の社会政策を検討対象として、近代におけるハプスブルク帝国の変容とその特質について明らかにすることを試みた。具体的には、1893年に帝国政府によって提案された強制加入制の農業組合をめぐる議論を取り上げ、この議論を、帝国権力と住民諸集団がそれぞれどのように国家と住民との関係を構想していたか、という視点から検討した。以上の作業を通じて、19世紀から20世紀にかけての時代に、ハプスブルク帝国における個人・中間集団・国家の関係が大きく変化しつつあったことを明らかにした。
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歴史と地理
巻: 636 ページ: 60-64