日本型多文化共生社会の構築と展望に関する実証的・理論的研究

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22720318
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 人文地理学
• 研究機関: 愛知教育大学 (2013); 名古屋大学 (2010-2012)
• 研究代表者: 阿部 亮吾 愛知教育大学, 教育学部, 講師 (10509144)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 多文化共生 / 移民エスニック集団 / 地域コミュニティ / エスニシティ

研究概要

本研究の目的は、2000 年以降における①公的機関の多文化共生施策とその変容、②移民エスニック集団の組織化と発展過程、③多文化共生社会の実現に果たすローカルな地域コミュニティの役割について包括的に調査し、それらの相互関係を理論的・実証的に明らかにすることを通じて、来るべき「日本型」多文化共生社会の在り方を展望することである。実証研究では、愛知県名古屋市（中区栄東地区）を事例に、ローカルな多文化共生社会の形成メカニズムと課題を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] 1990年前後の名古屋大都市圏における「外国人労働者問題」-移民支援団体のニュースレターに着目して- (2014)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 雑誌名: 多文化共生年報 巻: 第10・11合併号 ページ: 3-18
  • 査読あり
• [雑誌論文] 名古屋市における消費空間の意味変容-名古屋大都市圏の都市情報誌の傾向分析(1984～2002 年)- (2012)
  • 著者名/発表者名: 杉山 和明・阿部 亮吾
  • 雑誌名: 都市地理学 巻: 第7号 ページ: 41-58
  • 査読あり
• [雑誌論文] (Un)constructing the local multicultural society : A case study of Filipino migrants in Nagoya, Japan (2011)
  • 著者名/発表者名: Abe, Ryogo
  • 雑誌名: Colloquium : The New Horizon of Contemporary Sociological Theory 巻: 第6号 ページ: 48-59
• [雑誌論文] 地外国籍住民のための防災マップ作りに向けて-名古屋市港区九番団地の外国籍団地住民の生活行動圏調査から- (2011)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾・早川 澄男
  • 雑誌名: 愛知工業大学地域防災研究センター年次報告書 巻: Vol.7 ページ: 28-33
• [雑誌論文] 日本の地理学におけるエスニシティ論の展開と課題 (2011)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 雑誌名: 多文化共生研究年報 巻: 第8号 ページ: 37-62
  • 査読あり
• [雑誌論文] (Un)constructing the local multicultural society : A case study of Filipino migrants in Nagoya, Japan、International Symposium on Social Environment in Contemporary East Asia in the Age of Migration: International and Interdisciplinary Studies on Aging (2011)
  • 著者名/発表者名: Abe, Ryogo
  • 雑誌名: Agriculture and Multicultural Situations ページ: 48-59
• [学会発表] 多文化時代におけるフィリピン系移民の組織化-シドニーと名古屋大都市圏を事例に- (2014)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 学会等名: 経済地理学会中部支部2月例会
  • 発表場所: 名城大学
  • 年月日: 2014-02-22
• [学会発表] フィリピン系移民の集住と組織化-シドニー大都市圏ほかを事例に- (2014)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 学会等名: 第1回東・東南アジア移民研究会
  • 発表場所: 立命館大学
  • 年月日: 2014-01-16
• [学会発表] オーストラリア型多文化主義の退行期におけるフィリピン系移民の移住・集住・組織化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 学会等名: 日本都市学会第60回大会
  • 発表場所: サンポート高松
  • 年月日: 2013-10-26
• [学会発表] Ethnic segregation and organization of Filipinos in the Greater Sydney (2013)
  • 著者名/発表者名: Abe, Ryogo
  • 学会等名: International Geographical Union 2013, Kyoto Regional Conference
  • 発表場所: Kyoto International Conference Center
  • 年月日: 2013-08-04
• [学会発表] フィリピン系移民女性の移住と組織化-日・豪の比較研究を通じて- (2013)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 学会等名: 2013年度日本地理学会春季学術大会
  • 発表場所: 立正大学熊谷キャンパス
  • 年月日: 2013-03-30
• [学会発表] シドニー大都市圏におけるフィリピン系移民エスニック空間の形成 (2013)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 学会等名: トランスナショナル研究会
  • 発表場所: 名古屋市立大学
  • 年月日: 2013-03-13
• [学会発表] フィリピン系移民の多文化共生と都市実践 (2011)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 学会等名: 2011年度中部都市学会研究会
  • 発表場所: 愛知芸術文化センター
  • 年月日: 2011-07-30
• [学会発表] フィリピン系移民の組織化とローカルな多文化共生への関わり (2011)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 学会等名: 2011日本地理学会春季学術大会
  • 発表場所: 明治大学
  • 年月日: 2011-03-10
• [学会発表] Constructing the local multicultural society : A case of Filipino migrants in Nagoya, Japan、International Symposium on Social Environment in Contemporary East Asia in the Age of Migration : International and Interdisciplinary Studies on Aging (2011)
  • 著者名/発表者名: Abe, Ryogo
  • 学会等名: Agriculture and Multicultural Situations
  • 発表場所: Nagoya University
  • 年月日: 2011-02-21
• [図書] フィリピン人の定住化と多文化共生-名古屋市中区の事例から-, 吉原和夫他編著『人の移動事典-日本からアジアへ・アジアから日本へ-』 (2013)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 総ページ数: 512
  • 出版者: 丸善出版
• [図書] 東南アジア系移民女性とホスピタリティ, 青木英義他編著『ホスピタリティ入門』 (2013)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 総ページ数: 194
  • 出版者: 新曜社
• [図書] エスニシティの地理学-移民エスニック空間を問う- (2011)
  • 著者名/発表者名: 阿部 亮吾
  • 総ページ数: 199
  • 出版者: 古今書院
• [備考]
  • URL: http://souran.aichiedu.ac.jp/profile/ja.V5Eh1FLBVDQb13JySpazw==.html