研究課題
若手研究(B)
本研究は、質的な「豊かさ」への志向が高まり、経済的・社会的な格差が地域レベルで拡大しているベトナムの動態について、子どもをめぐる社会潔境からアプローチしようとするものである.その初年度である本年度は、日本国内およびベトナムにおいて基礎資料を収集・整理するとともに、次年度以降の本調査に向けてベトナム側カウンタパート(北部はハノイ理科大学地理学部、中部はフエ科学大学地理地質学部、南部はホーチミン人文社会大学地理学部)と研究打ち合わせを行い、複数の保育施設において予備調査を実施した。ベトナムにおける現地調査は2回行った。1回目は2010年7月から8月にかけて(13日間)で、ハノイ市において国の教育行政を統括する教育訓練省関係者にヒアリングを行いベトナムの就学前教育に関する基礎資料を収集したほか、ホーチミン市統計局などで教育統計資料を収集した。また地方の就学前教育の現状を把握するため、中部のトゥアティエンフエ省(日本の都道府県レベルに相当)において、省の教育訓練局および省内3県(同郡レベル)の教育訓練部の就学前教育担当者に聞き取り調査を行い、複数の幼稚園・保育園で予備調査を実施した。2回目は2011年2月から3月にかけて(10日間)で、トゥアティエン省とホーチミン市において教育訓練局(同都道府県レベル)への聞き取り調査と複数の幼稚園・保育園での予備調査を実施した。これらの現地調査で得た資料を整理・分析し、当該地域の幼稚園・保育園のリスト作成と位置情報の確認も行っている。これらをもとに次年度以降、本格的な調査を実施していきたい。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
Hoi thao khoa hoc quoc te dia ly Dong Nam A Ian thu X : Tuyen tap cac bao cao khoa hoc(第10回東南アジア地理学会論考集)Nha xuat ban Dai hoc su pham(教育大学出版)
ページ: 564-572