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2010 年度 実績報告書

日本における内閣制度の形成史に照らした現行内閣制度の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 22730033
研究機関近畿大学

研究代表者

上田 健介  近畿大学, 法科大学院, 准教授 (60341046)

キーワード内閣制度 / 太政官内閣 / 江藤新平 / イギリス / ドイツ / 憲法史
研究概要

内閣制度の前史である、太政官内閣の形成とその内容について、1867年の職制創定以来、明治14年政変直前の職制第七変までの動きを、太政官沿革誌を中心に、従来の政治史学、憲法史学の論考を手掛かりとしながら、纏める作業を行ってきた。また、その中で、江藤新平に着目し、「江藤新平文書」のマイクロフィルムを購入して、江藤の構想を探求しようと試みている。しかし、史料の読み込みに時間がかかり、論文として纏めて公表する段階には至っていない。
これに対して、研究実施計画の一翼をなす、比較法研究及び現行の日本内閣制度の考察は、いくらかの進展を見ている。現在の日本を取り巻く政治状況は、政権交代以後、そして昨年夏の参議院議員通常選挙以降、大きく変化しており、また、その統治システムの構造も動態的で注目を要することとなっている。本研究代表者も、各種の報道や時事論評的に著される論考を摂取している。
また、上記のような背景から、恩師に強く薦められたこともあって、従来、本研究代表者が行ってきた、内閣制度の比較法史的研究を纏めて一書にまとめる機会を得た。そこで、イギリス、ドイツの内閣制度について、当初の研究論文発表後の変化や、またそれらに関わる学界の成果を取り入れて、加筆を行っている。また、日本の内閣制度について、この十数年来の変動を踏まえた現在の姿について、新たに分析を行い書き下ろす作業を行っているところである。その中で、明治期から現行憲法に至るまでの、内閣制度の歴史についても検討を深めるところになるであろう。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] イギリスにおける選挙制度と政党2010

    • 著者名/発表者名
      上田健介
    • 雑誌名

      比較憲法学研究

      巻: 22 ページ: 35-62

  • [雑誌論文] イギリスの会計検査院2010

    • 著者名/発表者名
      上田健介
    • 雑誌名

      初宿正典先生還暦記念『各国憲法の差異と接点』

      ページ: 163-185

  • [雑誌論文] 参議院議員定数配分規定の合憲性2010

    • 著者名/発表者名
      上田健介
    • 雑誌名

      ジュリスト

      巻: 1398号 ページ: 8-9

  • [図書] 判例講義憲法I2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤幸治=土井真一編
    • 総ページ数
      156
    • 出版者
      悠々社
  • [図書] 判例講義憲法II2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤幸治=土井真一編
    • 総ページ数
      155
    • 出版者
      悠々社
  • [備考]

    • URL

      http://www.geocities.jp/collegelife_labo6332/kenkyu.htm

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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