研究課題
若手研究(B)
化学物質は汎用性を持つために、その平和利用の確保と化学兵器への転用・悪用(拡散)の防止の間でバランスを図る必要がある。両者のバランスはこれを取り巻く社会環境によって変わりうる。とくに、非国家主体に対する化学兵器の拡散が国際社会に対する脅威であると認識されている現状において、不拡散への取り組みが重要な課題となっている。この問題に対して国際社会は「多角的国際法アプローチ」を通じて対応してきた。平和利用の確保と拡散の防止のバランスが変化しようとも、そのバランスを確保するのが最終的には国家だということに変わりはない。各国が「多角的国際法アプローチ」を実施・履行する国内能力を備えることが重要である。
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The Aoyama Journal of InternationalPolitics, Economics and Communication
巻: No.94(掲載予定)
国際法外交雑誌
巻: 第110巻3号 ページ: 1-26