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2010 年度 実績報告書

日本型NHS(国民保健サービス)制度構想に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730046
研究機関静岡大学

研究代表者

国京 則幸  静岡大学, 人文学部, 准教授 (10303520)

キーワード医療制度改革 / 第5次医療法改正 / 地域医療
研究概要

平成22年度は、日本の医療・医療保障制度改革の現在の到達点の検討を目標とした。そこで、特に、第5次医療法改正を含め、そこに至るまでの改正の経緯の中で、医療に従事する「人」(なかでも勤務医)をどのように考慮して来たか、ということを中心に検討した。現在の医療の問題を象徴している「医師不足」や、勤務医の直面している「過重労働」の実態から明らかなように、医療提供体制における人的資源の問題は、医療保険の財政問題や、病院・診療所など医療機関の体制整備にかかる問題とは別の、しかし医療保障のために考慮すべき重要な論点となる。
結局、この点について、これまでの改正の中で、派遣法の改正や医療法改正による「医療対策協議会」、各種事業による対応がみられるものの、実効性や中長期的な在り方として課題が多い。現在の問題状況に対応するためには、医療提供のあり方全体について抜本的な見直しが求められ、そこでは「地域医療」というものがキーになる。「地域医療」を展開していくためのプライマリケア体制、特に、かかりつけ医やGP(プライマリケア医)制度の構築、職者間の連携の推進、さらには医師の偏在を解消するためのより実効性のある地域的な配分システムの導入など、一歩踏み込んだ方策が求められる。
なお、当該研究成果は、日本社会保障法学会第58回秋季大会(於:東京経済大学)の全体シンポジウム「医療制度改革の到達点と今後の課題」の中で、報告グループの一員として報告を行い、日本社会保障法学会の学会誌に寄稿した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 地域医療の展開のための医療の人材確保の課題について2011

    • 著者名/発表者名
      国京則幸
    • 雑誌名

      社会保障法(学会誌)

      巻: 26 ページ: 144-158

  • [学会発表] 地域医療の展開のための医療の人材確保の課題について2010

    • 著者名/発表者名
      国京則幸
    • 学会等名
      日本社会保障法学会 第58回秋季大会
    • 発表場所
      東京経済大学
    • 年月日
      2010-10-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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