専門家による財産管理の研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22730075
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 民事法学
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 宮本 誠子 金沢大学, 法学系, 准教授 (00540155)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 民法 / フランス法 / 相続 / 遺産管理 / 成年後見 / 死後事務

研究概要

成年後見人に法律の専門家が選任されるケースが増加するにつれ、成年被後見人死亡による成年後見終了後の財産管理をいかにおこなうかが問題となっている。成年被後見人の死亡により、成年後見は終了し、後見人には財産管理の権限も義務もなくなる。しかし、財産はなお成年後見人の手元に残ることから、相続人の遺産管理との抵触が生じる。本研究では、フランス相続法の中に、相続人の権限や遺産分割の規律と抵触しない分野を見いだし、死後の事務の法的理論化への示唆を得た。

研究成果

• [雑誌論文] 可分債権の相続と遺産管理 (2012)
  • 著者名/発表者名: 宮本誠子
  • 雑誌名: 私法 巻: 74号 ページ: 197-204
• [雑誌論文] Les creances successorals et l' administration de la succession (2012)
  • 著者名/発表者名: Sakiko MIYAMOTO
  • 雑誌名: 私法 巻: 74号 ページ: 316-317
• [学会発表] 可分債権の相続と遺産管理 (2011)
  • 著者名/発表者名: 宮本誠子
  • 学会等名: 日本私法学会
  • 発表場所: 神戸大学
  • 年月日: 2011-10-09
• [図書] 判例にみるフランス民法の軌跡 (2012)
  • 著者名/発表者名: 松川正毅, ほか
  • 総ページ数: 85-92, 93-100
  • 出版者: 法律文化社
• [図書] 成年後見における死後の事務 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松川正毅
  • 総ページ数: 249, 27-35, 233-240
  • 出版者: 日本加除出版
• [備考] 宮本誠子「後見活動における死後の事務」、(社)新潟県社会福祉会権利擁護センター「ぱあとなあ新潟」2011年度成年後見関係専門職合同研究会(招待講演)、2011年7月9日、ユニゾンプラザ(新潟県)