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2010 年度 実績報告書

離婚後の共同親権と面接交渉の「制限」に関する調査研究―DV事案を素材として

研究課題

研究課題/領域番号 22730076
研究機関岐阜大学

研究代表者

立石 直子  岐阜大学, 地域科学部, 助教 (00369612)

キーワードドメスティック・バイオレンス / ペアレンティング / 面接交渉 / 離婚後の共同親権 / 離婚と子ども / 児童虐待 / ファミリー・バイオレンス / ジェンダー
研究概要

・国内における離婚後の子どもの問題に関する先行研究の整理を進めた。
・日本家族法の離婚後の親子関係に関する法改正について、世論動向や比較法の見地から広く資料収集を行った。
・さらに、DV支援に取り組む行政、NPO、弁護士事務所などを中心に、インタビュー調査や資料収集を進めた。国内では、北海道室蘭市、京都府において、ドメスティック・バイオレンスの子どもへの影響、面接交渉の問題、離婚後の共同親権に関する意見を聞くことができた。現場で被害者対応に従事する方々から、現場の実践を学ばせて頂いた。これらは、公表される法実務からは知り得ない貴重な情報であり、今後の検討に活かしたいと考えている。
・海外調査として、オーストラリアのヴィクトリア州メルボルン市において、ファミリー・バイオレンス問題における被害者の保護と家族法改正の間にあるジレンマについて、弁護士、行政機関、NPOなどに聞き取り調査を実施した。この調査の大きな成果として、オーストラリアの2006年家族法改正(離婚後、原則として父母平等なペアレンティング)と各州のファミリー・バイオレンス防止法の間で、離婚実務において大変な困難を抱えていることがわかった。とくに、離婚後の父母と子どもの関係の構築について、現場では様々な意見が出され法改正を検討中とのことだった。
・なお、この海外調査の成果については、研究会報告(法理論研究会、法執行研究会、民科法律部会春季研究合宿などにおいて報告)や論文執筆(右記の通り)につなげることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] オーストラリアにおけるfamily violence問題への対策と課題2011

    • 著者名/発表者名
      立石直子
    • 雑誌名

      民事研修

      巻: 645号 ページ: 48-56

  • [雑誌論文] 婚姻の自由とジェンダー-民法731条・733条・750条の改正に向けて問われていること2010

    • 著者名/発表者名
      立石直子
    • 雑誌名

      ジェンダーと法

      巻: 第7号 ページ: 17-28

    • 査読あり
  • [図書] ジェンダー法学入門2011

    • 著者名/発表者名
      三成美保・笹沼朋子・立石直子・谷田川知恵
    • 総ページ数
      42-45、102-157
    • 出版者
      法律文化社

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公開日: 2012-07-19  

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