循環型社会形成分野では、国際レジームなき中、国際規範があり、各国や都市に対しても一定程度の影響力を及ぼしている。1990年代にスウェーデンに発祥し、欧州やOECD諸国に広く普及した、21世紀には非OECD諸国にまで広まった拡大生産者責任原則(EPR原則)も、その一つである。 本研究は、当該国際規範が何故いかにして形成、発展されたかに関心を寄せ、国際規範のサイクルを、国際レベル、地域レベル、国レベル、地域レベルでの相互作用の中で、実証的に明らかにした。また、スウェーデンにおける国内受容について、国、地方自治体、関連企業、市民といったアクター間の相互作用の分析を行い、日本の事例と比較を行った。
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