本研究は、中国外交部档案館(外務省公文書館)の史料を利用し、日中国交正常化に至る過程における中国の「対日戦後処理外交」の展開、ならびにこれを支えた中国の対日政策機構の実態解明を目指すものである。すでに公開されている1949年から1965年までの時期の中国外交部档案に対する網羅的・体系的調査・収集を通じて、戦後初期日中関係(1945年~1971年)の通史を新たに描き直し、さらに廖承志を中心として構築されたこの時期の中国の対日政策機構の実態解明を進め、いずれも成果として論稿の発表を実現することができた。
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