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2010 年度 実績報告書

耐隣接操作性を満足する社会的選択関数の設計可能性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730167
研究機関福岡大学

研究代表者

佐藤 伸  福岡大学, 経済学部, 講師 (60458924)

キーワード社会的選択 / 耐戦略性 / 耐隣接操作性
研究概要

社会的選択の際に虚偽の選好を表明することによって社会的選択結果を自分にとってより望ましいものにできる場合があることはよく知られている.このように社会的選択が「操作」されることによって歪められてしまうことは大きな問題である.平成22年度は,社会的選択規則の操作不可能性に関する新たな概念を提示し,それに関連する理論研究に従事した.具体的には「耐隣接操作性」という概念を提示し,その概念を導入することについて説得力のある根拠を与えた.また,「耐隣接操作性」と「耐戦略性」の同値性のための十分条件として,平成21年度に発表したディスカッションペーパーよりも弱い条件を発見した.さらに「耐隣接操作性」と「耐戦略性」の同値性のための必要条件も発見した,これらの結果は,個人の持ち得る選好として線形順序を想定しているが,弱順序を想定した場合の理論分析も行った.そこでは,線形順序を想定した場合に得られる結果が弱順序を想定した場合には得られないことを示した.そこで,「耐隣接操作性」よりも一般的な条件(D(k)-proofness)を導入し,弱順序全体の集合上でD(k)-proofnessが「耐戦略性」と同値になるためのkに関する必要十分条件を発見した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] A Sufficient Condition for the Equivalence of Strategy-Proofness and Nonmanipulability by Preferences Adjacent to the Sincere One2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤伸
    • 学会等名
      Hitotsubashi G-COE Lectures and Workshop on Choice, Games, and Welfare
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      2010-10-23
  • [学会発表] Adjacent manipulation2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤伸
    • 学会等名
      日本経済学会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2010-06-06
  • [備考]

    • URL

      http://sites.google.com/site/shinsatoecon/research

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公開日: 2012-07-19  

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