カール・ポランニー政治経済研究所が保管する資料が公開されて以降の、アーカイブ研究の進展に象徴される国際的なポランニー研究の成果を吸収しながら、『大転換』以前のポランニーの社会哲学や『大転換』以降の経済制度分析や経済社会学の展開、そして未完の構想や企画の関連性をも考察し、ポランニー思想の全体像を明らかにするよう努めた。カール・ポランニーについての研究をまとめた著書『カール・ポランニー:市場社会・民主主義・人間の自由』(NTT出版)を2011年度に公刊し、未邦訳の重要な文献の翻訳書『市場社会と人間の自由』(大月書店)を2012年度に公刊した。
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