研究課題
本年度は集積特性のダイナミクスと企業の外部性との関係を研究した。分析には東京商工リサーチ(TSR)の約80万社の企業のマイクロデータを用い、Duranton and Overman (2005)の集積指標の手法を応用した。集積特性の分析結果はMeasuring Economic Localization : Evidence from Japanese firm-level dataとしてJournal of The Japanese Industrial Economiesに掲載予定。企業の外部性として企業間の取引関係との分析はRole of Interfirm Transaction on Agglomeration and Coagglomeration : Evidence from Japanese Firm-level Dataとして日本経済学会、応用地域学会、ARISH-NUPRI Economics Workshopで報告。企業パフォーマンスとの関係はStrong Customer/Supplier Relationships : A key to enterprise growth in JapanとしてOECD書籍の7章に掲載。また、来年度において、産業のライフサイクルとの関係を分析するための工業統計の使用申請が受理され、データ整理を始めている。本研究は、空間経済学における理論的枠組みを検証するとともに、産業のライフサイクルにおける企業集積の効果を明らかにし、産業政策に役立てることが可能である。
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Discussion papers, Research Institute of Economy, Trade and Industry (RIETI
巻: 10-E-030 ページ: 1-26