日本の障害者雇用施策の経済分析

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22730208
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用経済学
• 研究機関: 早稲田大学 (2011); 東京大学 (2010)
• 研究代表者: 長江 亮 早稲田大学, 政治経済学術院, 助教 (80468876)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 障害者施策 / 労働需要 / 政策評価 / ワークライフバランス

研究概要

本研究では、(1)障害者雇用と企業利潤との関係を検証し、企業によって障害者雇用が企業業績に与える影響が異なることを示した。これは、障害者の雇用にかかる費用が、企業属性によって異なることを示すため、すべての企業に一定比率の障害者雇用を義務付ける日本の障害者雇用施策は非効率なことが分かった。(2)障害福祉サービスに対する障害者の負担の在り方には、応能負担が正当化できることを確認した。(3)障害者の労働供給に関する調査研究を実施し、賃金決定や差別といった障害者の内部労働市場の基礎分析を行った。

研究成果

• [雑誌論文] 均等推進・ファミリー・フレンドリー施策と企業業績-施策が円滑に機能する条件 (2011)
  • 著者名/発表者名: 長江亮
  • 雑誌名: 早稲田大学高等研究所紀要 巻: 3巻 ページ: 17-33
  • 査読あり
• [雑誌論文] 障害者施策に関する実証的研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 長江亮
  • 雑誌名: 『障害の社会モデルから見た政策的インプリケーション-法学、障害学、社会福祉学、経済学の対話-』東京財団「インクルーシブな社会を目指した障害者政策の構築」研究プロジェクト報告書 ページ: 53-65
• [学会発表] 障害者差別禁止法と効率性～統計的差別の可能性～ (2012)
  • 著者名/発表者名: 長江亮
  • 学会等名: READ公開コンファレンス「障害と経済」
  • 発表場所: 東京大学:東京
  • 年月日: 2012-03-17
• [学会発表] 障害者の雇用施策 (2011)
  • 著者名/発表者名: 長江亮
  • 学会等名: 障害と経済Disability and Economy
  • 発表場所: 東京大学:東京
  • 年月日: 20111014-21
• [学会発表] The Effects of the Japanese Disability Employment Policy on Shareholder Wealth (2011)
  • 著者名/発表者名: Akira Nagae
  • 学会等名: International Conference on Disability Economics, Burton Blatt Institute(BBI)
  • 発表場所: Syracuse University
  • 年月日: 2011-06-30
• [学会発表] 日本の障がい者の教育収益率の推定-READ調査による分析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 長江亮
  • 学会等名: READ(Research on Economy and Disability)公開講座
  • 発表場所: 東京大学
  • 年月日: 2011-03-05
• [学会発表] 身体障害者の日常生活と就業(就労)選択 (2010)
  • 著者名/発表者名: 長江亮・金子能宏
  • 学会等名: READ(Research on Economy and Disability)公開講座
  • 発表場所: キャンパスプラザ京都
  • 年月日: 2010-08-07
• [学会発表] 障害者雇用と企業業績 (2010)
  • 著者名/発表者名: 長江亮
  • 学会等名: 日本経済学会春季大会
  • 発表場所: 千葉大学:千葉
  • 年月日: 2010-06-05
• [図書] 障害者の日常・経済活動調査(団体調査)調査報告書 (2012)
  • 著者名/発表者名: 松井彰彦・金子能宏・加納和子・河村真千子・田中恵美子・長江亮・長瀬修・森壮也・両角良子
  • 出版者: Economy and Disability Press
• [備考] 一般向け調査報告書
• [備考] (1)「障害と生活」、東京大学READ(Research on Economy and Disability)障害者団体統計調査報告冊子(一般向け報告用パンフレット)、No1.身体障害者編、2010年12月、編集責任者、共著
• [備考] (2)「障害と生活」、東京大学READ(Research on Economy and Disability)障害者団体統計調査報告冊子(一般向け報告用パンフレット)、No2.精神障害者編、2011年3月、編集責任者、共著
• [備考] (3)「障害と生活」、東京大学READ(Research on Economy and Disability)障害者団体統計調査報告冊子(一般向け報告用パンフレット)、No3.ろう者編、2011年3月、編集責任者、共著
• [備考] (4)「障害と生活」、東京大学READ(Research on Economy and Disability)障害者団体統計調査報告冊子(一般向け報告用パンフレット)、No.4.知的障害者・発達障害者編、2011年3月、編集責任者、共著
• [備考] 〔雑誌論文〕(1)
  • URL: http://www.waseda.jp/wias/achievement/bulletin/index.html
• [備考] 〔雑誌論文〕(2)
  • URL: http://www.vcasi.org/page/431
• [備考] 〔学会発表〕(1)
  • URL: http://www2.e.u-tokyo.ac.jp/～read/en/act/conference2011/program.html
• [備考] 〔学会発表〕(2)
  • URL: http://www2.e.u-tokyo.ac.jp/～read/jp/act/lecture.html
• [備考] 〔学会発表〕(3)
  • URL: http://www2.e.u-tokyo.ac.jp/～read/jp/act/sympo.html
• [備考] 〔学会発表〕(4)
  • URL: http://www2.e.u-tokyo.ac.jp/～read/jp/act/sympo/sympo11.html#110305
• [備考] 〔学会発表〕(5)
  • URL: http://www2.e.u-tokyo.ac.jp/～read/jp/act/sympo/sympo10.html#100609
• [備考] 〔学会発表〕(6)
  • URL: http://www.jeameetings.org/2010s/Program/Display.cgi010s/Program/Display.cgi