• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

河川における漂着ゴミの分布と実態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730211
研究機関大阪商業大学

研究代表者

原田 禎夫  大阪商業大学, 経済学部, 准教授 (80411461)

キーワードごみマップ / 漂着ごみ / 散乱ごみ / 海ごみ / 市民参加 / モニタリング / 廃棄物 / 環境政策
研究概要

近年、海岸部における漂着ごみの急増が大きな社会問題となっている。このような中、国内においても海岸漂着ごみに関しては、いわゆる「海岸漂着物処理推進法」が制定されるなど、徐々に対策が講じられつつある。しかし、わが国の海岸漂着ごみの多くを占める河川を通じて流出した陸域由来のごみについては、認知がまだ不十分なこともあり抜本的な対策が講じられておらず、依然として内陸部での発生抑制が大きな課題である。
本研究事業では、GPS機能付きのカメラ付き携帯電話を用いたわが国で初めてとなるオンライン・ごみマップ・システムの開発を進めてきた。このシステムは、河川における漂着ごみの状況を定量的かつ容易に把握できるものであり、現在、WEBでその成果を公開中である。
本研究事業では、漂着ごみを定量的に評価する指標として、2005年に山形県・最上川で開発された「水辺の散乱ごみの評価手法」をもとに、より河川の実態に即した評価が容易になるように改良を重ねた。その結果、漂着ごみの多くは住宅地など人口の多い支流域から大量に流入している実態が明らかになった。また、大量のごみが散乱している支流においても、ほとんどすべての地点で、ごみの賦存量は極めて低いレベルにあり、河川における漂着ごみはこれまでいわれてきたような不法投棄などではなく、いわゆる散乱ごみが大きなインパクトを与えていることがわかった。
また、単に河川の漂着ごみのデータベース化を図るだけではなく、出来上がったごみマップにコメントなどを書きこめるようにすることで、定性的な河川の環境の評価が可能なものとなるようにした。
こうしたシステムを、実際に地域において試用することで、地域住民の河川に対する意識や取り組みは大きく変化し、実証実験を行った地域ではその後、定期的な河川清掃活動が行われるようになるなどした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] オンラインゴミマップを用いた河川における漂着ごみのモニタリング2011

    • 著者名/発表者名
      原田禎夫
    • 学会等名
      廃棄物資源循環学会
    • 発表場所
      東洋大学(東京都)
    • 年月日
      2011-11-04
  • [備考]

    • URL

      http://gomi-map.org

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi