平成22年度は研究開始年であることから、今後の研究を進めるうえで知識的基盤を築くことを目標とし、先行研究のサーベイおよび、これまで研究が比較的進んでいる鯖江地域の調査研究を進めた。また研究のフィールドを中国およびイタリアに広げることから、平成22年度は特にこれまで手薄であった中国経済・産業についての研究を進めた。書籍からのみではなく中国経済・産業に関する多くの研究会にも出席し、代表的な研究者と交流を深めることで、中国経済・産業に関する知見を深めることが出来た。 平成22年度の研究についての反省としては、当初中国での現地調査を行うことを予定していたが、日程の調整がつかず行うことが出来なかった。また鯖江産地でのヒアリングに関しても充分行うことが出来なかった。研究成果については研究開始初年ということもあり、以前より進めていた論文1本にとどまった。平成23年度は鯖江産地の企業ヒアリングと中国の現地企業への調査を積極的に進めることにしたい。あわせて、研究が進んだ部分から学会等での発表を目指すことにしたい。
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