研究課題/領域番号 |
22730212
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
榊原 雄一郎 関西大学, 経済学部, 准教授 (00420696)
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キーワード | 地域経済 / 地場産業 / 産業集積 / グローバル化 |
研究概要 |
23年度において当初計画では、22年度に行った鯖江地域の調査研究に加え、新たに調査対象を中国東莞・温州およびイタリア・ベッルーノ地域にも広げる予定であった。また一部研究成果の理論化、公表にも取り組む予定であった。 実際、調査に関してはイタリア、および中国で現地調査を行うことができた。ただし、論文の作成といった点ではほとんど進捗せず、研究全体として23年度の進捗状況は、決して芳しいものではなかった。その理由として23年度秋学期より在外研究でロンドン大学SOAS校に来たため(科研応募時には在外研究に決定していなかった)、在外研究の準備や環境の変化で十分研究を進められなかったことがあげられる。また、当方の在外研究出発時の準備不足のため、ロンドンに来てから研究に必要な資料がないことが判明するなど、当方自身の手際の悪さで23年度秋学期以降、研究が予定通り進まず苦労した。新年になってからは、研究協力者から日本からの資料を送ってもらうことによって資料不足を補い、また、現地での生活に慣れてきたため、現在研究自体は進み始めている。 このような事情から23年度は研究業績において成果をあげることができなかった。ただ、23年度日本地域経済学会全国大会の現地実行委員長より本研究に関するテーマで学会パネルディスカッションへの招聘の打診があったが、私の在外研究期間中で日本への帰国が認められなかったため参加することができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上に記したように23年度は秋学期からの在外研究および当方の準備不足により十分研究を進めることができなかった。現時点では在外研究スタート時のいくつかの問題はほぼ解決しており、日本で研究を進めるのとほぼ変わらない状況にまでなった。
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今後の研究の推進方策 |
論文の執筆が特に遅れているのでこちらの方を重点的に進めたい。24年度の秋の学会シーズンに成果が公表できるよう研究を進める予定である。
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