家計に対する補助金政策の消費喚起効果の計測

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22730226
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 経済政策
• 研究機関: 一橋大学 (2012-2013); 神戸大学 (2010-2011)
• 研究代表者: 宇南山 卓 一橋大学, 経済研究所, 非常勤研究員 (20348840)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 消費 / ライフサイクル仮説

研究概要

本研究では、政府の家計に対する現金の支給が家計の消費行動に与える影響を計測した。最終的な目的は２つあり、ライフサイクル仮説の妥当性を検証することと政府の補助金が家計消費に与える影響を評価することである。主要な結論は、定性的には、ライフサイクル仮説は成立していないということである。しかし、定量的には、ライフサイクル仮説からの逸脱の程度は小さく、家計はおおむね理論と整合的に消費を決定していた。このことから、政府による補助金政策がマクロの消費を増加させる度合いは小さいと考えられる。

研究成果

• [雑誌論文] The Impact of Retirement on Household Consumption in Japan (2012)
  • 著者名/発表者名: Melvin Stephens Jr. and Takashi Unayama
  • 雑誌名: Journal of Japanese and International Economies 巻: vol.26 ページ: 62-83
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Consumption Response to Seasonal Income : Evidence from Japanese Public Pension Benefits (2011)
  • 著者名/発表者名: Melvin Stephens Jr. and Takashi Unayama
  • 雑誌名: American Economic Journal : Applied Economics 巻: vol.3 ページ: 86-118
  • 査読あり
• [雑誌論文] 家計調査のパネル化について : 世帯照合の方法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 宇南山卓
  • 雑誌名: 国民経済雑誌 巻: 第204巻-3号 ページ: 51-64
• [雑誌論文] 家計調査の課題と改善に向けて (2011)
  • 著者名/発表者名: 宇南山卓
  • 雑誌名: 統計と日本経済 巻: 第1巻-1号 ページ: 1-26
• [学会発表] The Impact of Japan's ChildBenefit on Consumption and Savings (2013)
  • 著者名/発表者名: 宇南山卓
  • 学会等名: 日本経済学会春季大会
  • 発表場所: 富山大学、富山県
  • 年月日: 2013-06-22
  • 招待講演
• [学会発表] Measuring Intertemporal Substitution : Evidence from a Consumption Tax Rate Increase in Japan (2012)
  • 著者名/発表者名: David B. Cashin and Takashi Unayama
  • 学会等名: NBER Japan ProjectMeeting
  • 発表場所: アジア開発銀行研究所、東京都
  • 年月日: 2012-06-29
• [学会発表] The Consumption Response to Seasonal Income : Evidence from Japanese Public Pension Benefits (2011)
  • 著者名/発表者名: Melvin Stephens Jr. and Takashi Unayama
  • 学会等名: NBER Japan Project Meeting
  • 発表場所: アジア開発銀行研究所、東京都
  • 年月日: 2011-06-24