| 研究課題/領域番号 |
22730230
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| 研究機関 | 高崎経済大学 |
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研究代表者 |
味水 佑毅 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (80401678)
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| キーワード | 経済政策 / 社会資本整備 / 交通インフラ / 費用負担 / 限界費用 / 平均費用 / 最適化 / 資金調達 |
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| 研究概要 |
わが国では、一方では燃料税をはじめとした、取得・保有・走行の各段階で課される税からなる自動車関係諸税によって一般道路整備の財源調達を行うとともに、他方で、有料道路料金の徴収を基礎として高速道路整備の財源調達を行ってきた。
すなわち、交通インフラとしての道路利用の費用負担は、一般道路と有料道路という2種類の道路整備制度を基礎として、それぞれ自動車関係諸税および有料道路料金として別の枠組みで捉えられてきた。この傾向は高速道路の整備管理主体の民営化を経て、弱まるどころか強まりつつもある。
しかしながら、研究目的にも示したように、道路整備のニーズの変化、交通需要管理の必要性、課金技術の進展などを踏まえ、道路の新設が主たる課題であった時期に確立された財源調達制度を、今後の維持更新を主体とした時期にあったかたちに再構成していくことが求められている。昨年度は、上記の問題意識を踏まえつつ、土木学会等でみられる自転車交通に関する先行研究、ならびに日本都市計画学会等でみられる道路空間の再配分に関する先行研究のレビューと整理を実施した。また、過去に実施したアンケート調査のデータを活用して、道路空間の中でも、自転車走行空間の整備に関する費用対効果分析の試行を実施した。
昨年度実施したレビューと整理および試行の再検討を通じて、本年度、道路空間配分についての実証分析を実施し、一定の条件の下での道路空間の最適配分に関する知見を導くこととしたい。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、近年、諸外国で注目されるとともに導入が準みつつある「対距離課金」による道路整備スキームを通じて、最適道路容量を導出するとともに、それに伴う道路空間配分の最適化を目指すものであり、本年度までに、自転車交通ならびに道路空間の再配分に関連する先行研究のレビューと整理を行ってきた。これは、最適道路容量の下での空間配分の最適化に関する実証分析を実施するうえで有用なフレームワークとなり得ると考えている。以上の理由より、おおむね順調に進展していると考える。
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| 今後の研究の推進方策 |
研究3年目である本年度は、これまでの2年間の研究成果を踏まえ、本研究の最終とりまとめに向けた追加的研究およびその整理を行う。具体的には、昨年度実施した自転車交通ならびに道路空間の再配分に関連する先行研究のレビューと整理ならびに、自転車走行空間整備の評価の試行に基づき、最適道路容量の実証分析および道路空間配分のアンケート調査の本格実施を試みる。それとともに両者を組み合わせて考えるための追加的理論のレビューを実施する。
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