農山村はじめ地方では超高齢化、人口減少により、経済的にも社会的にも深刻な影響が及んでおり、地域活力の一層の低下が懸念されている。そのため、地域資源の持つ特性を最大限に生かし産業の自立を目指し、持続可能な地域社会を構築していくことが求められる。 本研究では条件不利とされる中山間地域を対象に調査を実施し、地域課題をビジネスの手段で解決する方法を「地域ビジネス」と位置づけ、その成立のプロセス、参加主体の構成などについて分析し、地域条件や歴史を踏まえながら持続可能性について考察した。互酬性ベースの創造的な地域社会のあり方についても検討し、地域で組織される多様なコミュニティについての役割を検証した。
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