研究課題
90年代後半からフリーターの増加と並行して、「学卒後もなお親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者」と定義されるパラサイト・シングルが注目を集めた。パラサイト・シングルは、就業意欲の低下、独立心の低下、親への依存心の高まりといった若年層の意識変化が原因であるとする労働供給側の変化が原因であるとする解釈と、90年代後半から顕著になった若年労働市場の需要低下に伴う現象であるとする労働需要側からの解釈で激しく議論が交わされてきた。しかしながら、これらの議論を結論付ける実証研究は存在していない。本研究では、「成人の子が親と同居する要因」、「同居が親や成人の子の満足度に与える影響」について分析をした。国内の学会もしくはワークショップにおいて研究成果を発表し、海外の学会でも研究発表を行った。そして、これまでに頂いたコメントをもとに論文の改訂を行い、既に、1本の論文は、海外査読付き雑誌に掲載されており、他の2本の論文も、海外査読付き雑誌に投稿中である。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
Joint Research Center for Panel Studies Discussion Paper Series
巻: DP2011-004
MODSIM2011, 19^<th> International Congress on Modelling and Simulation
ページ: 1401-1407