1995年から段階的に実施された電力産業の自由化についてその成果を実証分析した。まず電力自由化の目的として国際的にも高い電気料金の引き下げがあった。そのために生産の非効率性を是正する必要があった。本研究では生産効率性と価格面での研究を実施した。その結果、規制改革は生産効率の改善と価格の低下をもたらしたことが分かった。東日本大震災以降、電力政策は大きく転換をせまられた。将来的にはガスも含めたエネルギー産業全般での改革が必要と考え、ガス産業の研究も実施した。ガス産業については今のところ大きな改善は見られていない。
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