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2011 年度 実績報告書

信用保証制度の制度設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730261
研究機関東京経済大学

研究代表者

安田 行宏  東京経済大学, 経営学部, 准教授 (10349524)

キーワード信用保証制度 / リスクテイキング / リレーションシップ・バンキング
研究概要

昨年度に引き続き、本年度は信用保証制度関連と銀行関連のデータ整備と既存研究のレビューを行った。また、信用保証制度と銀行の貸出行動とリスクテイクの同時決定の理論分析を行うとともに、そこから導かれる仮説を実証的に検証した内容をまとめた論文であるLoan Guarantees: The Effects on Banks'Risk-taking and Non-guaranteed Lendingを改訂している。特に、銀行リスクの指標に何を使うかについて今年度は繰り返し検討を行った。銀行の株価の情報を用いた指標、いわゆる不良業種と呼ばれる貸出比率、不良債権比率、財務データに基づくZ-scoreなどについて検討・検証を行った。この種の分析には内生性の問題への処理法について難点があるため、ほぼ今年度の半分は検証方法の見直しに費やし、年末に改訂版を作成した。現時点では、いくつかの学会などに対して報告の申し込みを始めるとともに、さらなる改訂を試みている最中にある。
本研究に関連するものとして、銀行と企業のリレーションシップが保証貸出にどのような影響を与えるのかという点についても検討を行っている。その前提となるリレーションシップ貸出の状況について、"Disclosures of Material Weaknesses by Japanese Firms since the Passage of the 2006 Financial Instruments and Exchange Law"という論文を作成し、銀行と企業のリレーションシップ貸出の負の側面があることを検証した。この論文はIFABSなど複数の国際学会で報告し、査読付きの専門誌に投稿中である。今後は上記のリレーションシップ貸出の状況と信用保証利用の関係についてさらなる検証を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

複数の原稿が作成したこと、データの整備も進んでいることなどから順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

引き続き、論文における検証の精度を上げるとともに、追加的なデータの補完を行いながら研究会などで報告をおこなっていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Disclosures of Material Weaknesses by Japanese Firms since the Passage of the 2006 Financial Instruments and Exchange Law2011

    • 著者名/発表者名
      安田行宏
    • 学会等名
      The 7^<th> International Conference on Asian Financial Markets
    • 発表場所
      長崎大学(長崎)
    • 年月日
      2011-12-11
  • [学会発表] Disclosures of Material Weaknesses by Japanese Firms since the Passage of the 2006 Financial Instruments and Exchange Law2011

    • 著者名/発表者名
      安田行宏
    • 学会等名
      IFABS
    • 発表場所
      University Rome III(イタリア・ローマ)
    • 年月日
      2011-06-30

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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