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2012 年度 実績報告書

クリエイティブ産業におけるプロジェクト組織の価値創出メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 22730283
研究機関北海道大学

研究代表者

宇田 忠司  北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (80431378)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードクリエイティブ産業 / コンテンツ産業 / プロジェクト組織 / 関係性 / 実践
研究概要

本研究の目的は,クリエイティブ産業におけるプロジェクト組織の価値創出メカニズムを解明することである。具体的には,(1)クリエイティブ産業の特性,(2)プロジェクト組織の実態を解明した上で,(3)クリエイティブ産業におけるプロジェクト組織の価値創出メカニズムについて,質的・量的データの検討を通じてアプローチする。
研究期間の3年目である平成24年度の成果は,「コワーキングの概念規定と理論的展望」である。本研究では,近年欧米のみならず国内でも注目度が高まりつつあるコワーキング(coworking:フリーランスや組織人など属性の異なる多様な個人が物理的に仕事場を共有し,状況に応じて協同しながら価値を創出していく働き方)をめぐる議論の整理・検討を通じて,当該現象について理論的に考察することが試みられた。その結果,暫定的ではあるが,コワーキングは,コワーカーという働く個人とコワーキング・スペースという働く場の二つの概念に基づいて,より具体的かつ体系的に捉えられることが指摘された。また,それぞれと関連する概念(たとえば,働く個人の場合,フリーランスや小規模事業者,組織人,働く場の場合,SOHOやインキュベーション施設,企業オフィス)との比較検討を通じて,二つの概念を相対化するための次元とその理論的位置づけが示された。さらに,上記の検討を踏まえて,「ワーク・スタイル」というレベルにおけるコワーキングの位置づけや今後コワーキングについて理論的に検討していく際の留意点が議論された。なお,現時点で,コワーカーの多くは,ITやクリエイティブ系のフリーランスや小規模事業者である。
そのため,以上の実績は,近年台頭しつつあるコワーキング・スペースにおけるプロジェクト組織の生成や展開に関する理論的・実践的示唆をを有すると考えられる。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

研究計画上では平成24年度から質・量的調査の分析結果の統合,追加調査の実施等に取り組む予定であったが,質的調査の実施および量的調査の計画段階にとどまっている。その主な理由は,以下の二点である。
第一に,本研究課題(クリエイティブ産業におけるプロジェクト組織の価値創出メカニズム)について検討する上で注目に値する「コワーキング」という現象(特に,コワーキング・スペースにおけるプロジェクト組織の生成・展開)を新たに調査研究対象として取り込むことにしたためである。その結果,ワーク・スタイルやワーク・スペースなど関連する議論のレビューや国内でコワーキングに先駆的に関わっている個人や組織との関係構築に相当な時間を要した。
第二に,できるだけ理論的・実践的示唆に富むデータを収集するために,質的調査(追加的)と量的調査のデザイン(対象の選定や項目の設計等)を慎重に進めていたためである。

今後の研究の推進方策

研究課題を推進するための方策は,昨年度を通じて構築したコワーキングに関わっている個人や組織との関係を活用していくことである。
より具体的に,コワーキング・スペースという場で生成・展開されるプロジェクトに参画するメンバーに直接アクセスすることや,コワーキング・スペースの運営者,コワーキングの推進を図る団体や組織に協力を要請することで,理論的・実践的示唆に富む質的データ(追加データ)と量的データの収集を図る。
なお,研究代表者は,昨年度から産官学によるコワーキングの支援組織の運営メンバーを継続的に務めているため,既存の関係だけでなく,今後築かれる新たな関係を介して,研究推進に向けた助言や協力等を受けることが期待できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] コワーキングの概念規定と理論的展望2013

    • 著者名/発表者名
      宇田忠司
    • 雑誌名

      經濟學研究(北海道大学)

      巻: 63 ページ: 115-125

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公開日: 2014-07-24  

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