研究課題
「セル生産の日本の生産性は米国より高い」、「米国・中国企業に比べて、日本企業の多能工の熟練度が高い」、「高付加価値の製品は日本国内でセル生産によって、量産品は中国でコンベアー生産によって実行する」などの考えは、現在日本の製造・学術界で広まっている代表的な通説である。しかし、我々の研究グループの最新調査によると、これらの通説に対し、逆説とも言えるデータがある。本研究の目的は、現地調査などを通して客観的かつ厳密な分析を行い、これらの通説・逆説を検証し、日・米・中三力国の一部の製造業(特に電機、機械)の実態とセル生産の国際への浸透状況を把握することにある。23年度は、以下のような研究・調査を行いました。(1)22年度で作成られた調査項目を用いて、日本の何か所の企業を対象に、調査を行い、調査項目を調整しました。(2)アメリカの企業を調査しました。(3)日米の相違性を比較しました。
2: おおむね順調に進展している
計画通り、日米の企業を調査し、一部のデータを分析し、それを参考し、今後の調査項目の調整に応用する予定です。
日米の試験調査の結果を分析すると、日米の相違が大きいであることが明らかになりました。24年度は、中国企業を調査する予定です。当初、日米中三ヶ国から500社以上の企業を調査しようと考えていました。しかし、三ヶ国の違いが大きいので、同一の調査項目を作ることが難しい。従って、24年度は、中国の複数の企業を調査し、ケーススタディーのアプローチで研究を進めるつもりです。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
Journal of Manufacturing Systems
巻: vol.30, No.1 ページ: 1-7
ICIC Express Letters-An International Journal of Research and Surveys
巻: Vol.5, No.5 ページ: 1739-1745
http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~yin/research_jp.html