本研究では、国産製品に関する市場の推移を、超長期に渡って追跡している。経済産業省による「工業統計表」所収の出荷テータから、1970年~2009年に至るまでの市場の推移を追跡する事で、衰退市場の実態を探った。 衰退化と、その対照群を判定する為の尺度として、最大値更新率と出荷水準倍率の2つを用いた。これらの尺度の双方で低い市場は、衰退市場であると判定した。分析対象は、食品、飲料、衣服、木製品、家具、紙加工品、石油・石炭製品、プラスチック製品、ゴム製品、なめし革・毛皮、窯業・土石、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、電器機械器具、輸送用機械器具、精密機械器具、その他の製品の19業種に属する856市場に及ぶ。
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