研究課題/領域番号 |
22730323
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
小野 善生 関西大学, 商学部, 准教授 (80362367)
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キーワード | 経営学 / 経営管理 / リーダーシップ / フォロワーシップ / 企業変革 / 起業家 / 事例研究 / 人的資源管理 |
研究概要 |
本年度は、リーダーシップ・スタイルに関してクイズの開放によって測定する新たな測定方式に関する神戸大学経営学研究科の高橋潔教授そして滋賀大学経済学部の服部泰宏准教授との共同研究の成果を経営行動科学学会(日本型人的資源の測定論-創造性・組織文化・リーダーシップに関する日本発のメジャメント・メソッドの探求-)で発表を行った。クイズを通じてリーダーシップ・スタイルを判定するという方式は、今後の展開としてビジネス・パーソン以外にも学生や公務員にも適用できる可能性がある。また、フォロワーシップの視点からも展開が出来る。この点に関しては、本研究のこれまでの成果を反映させることも可能である。 フォロワーの視点を重視したリーダーシップ研究においては、株式会社I.S.Tの創業から事業成長に至るプロセスを創業者および創業初期のメンバーの語りを通じて明らかにする研究成果として、「研究開発型企業の創業から発展への軌跡」『商学論集』第56巻第1号 関西大学商学会1-19頁において発表した。 一方、フォロワーシップの視点から東海バネ工業株式会社の企業変革事例の研究を、「フォロワーシップの観点からみる東海バネ工業株式会社のマネジメント」『ビジネス・インサイト』No74.8-11頁において発表した。この論文では、これまでのフォロワーシップ理論の体系的整理を行い、東海バネ工業の事例に適用したフォロワーシップを論じた嚆矢となる研究である。 また、リーダーシップの理論研究として、リーダーシップをリーダーとフォロワーの相互作用の観点から明らかにする相互作用アプローチの諸研究を渉猟した理論研究を「リーダーシップ論における相互作用アプローチの展開」『商学論集』第56巻第3号41-53頁において発表した。本論文では、VDLやLMXといった相互作用アプローチの主要研究を詳細に渉猟し、その理論的発展性を考察したという理論的貢献を果たしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究報告および論文が公表できており、一定の成果が出ていることから研究はおおむね順調に進展していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究については、現在日本版フォロワーシップ尺度の開発を行っており、尺度の完成を目指すということがある。一方、理論研究についても、リーダーシップにおけるフォロワー主体アプローチの研究展開を渉猟し理論研究としてまとめることが課題である。また、フォロワーシップ研究についても現在までの研究展開を整理したうえで、開発中のフォロワーシップ尺度の調査結果を反映させた研究成果の発表に向けて研究を進めていく。
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