研究課題
近年、日本国内の企業におけるデザインマネジメントの実態が徐々に明らかになってきている。デザインマネジメントに関する研究を通じて、デザイン活動がプロダクトイノベーションを促進する機能を有することが明らかになりつつある。一方で、デザインマネジメントに関する新たな研究課題のひとつに、地域産業における競争力の源泉にデザイン的要素が寄与するかどうかという問題が挙げられる。地域産業は市場の縮小などの厳しい局面を迎えているが、一部の企業・産業では、デザインの活用によって競争力を構築する事例が見受けられている。地域産業の競争力に結びつくデザインマネジメントがどのような特徴を有するのか、デザインが有効に機能する条件は何か、デザイン活動を有効に機能させる補完的要素は何か、産業構造や製品の特徴に応じたデザインマネジメントのベストプラクティスは何か、などは、地域産業の競争優位を獲得するために明らかにされるべき課題である。識者、自治体等へのインタビュー、文献サーベイ等を通じ、自治体におけるデザイン政策が地域産業のデザイン活動に影響を与えている可能性が明らかとなった。技術力はあるものの、主たる業務が大企業の下請けとなっている企業に対し、自治体がデザインに関する助成・指導等を実施することで、新製品の開発に成功する事例が数多く見られた。すなわち、自治体のデザイン政策の影響力は十分に大きいと考えられる。そこで、自治体におけるデザイン政策の実態と政策内容、地域内における成功事例を明らかにするための質問票を設計し、調査を実施した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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日本知財学会誌
巻: Vol.10,NO.3 ページ: 46-54
DESGIN PROTECT
巻: 26-4 ページ: 74-80
科学技術政策研究所 Discussion Paper
巻: No.83 ページ: 1-48