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2010 年度 実績報告書

消費者の廃棄行動とアイデンティティ形成意識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730344
研究機関近畿大学

研究代表者

玉置 了  近畿大学, 経営学部, 准教授 (40434849)

キーワード消費者行動 / アイデンティティ / 廃棄行動 / 処分行動
研究概要

本年度は研究テーマである消費者の廃棄・処分行動に関する文献レビューを行った。文献研究は,主に欧米のジャーナルに対して行い,そこでは大きく2つの研究の流れを見ることができた。ひとつは廃棄・処分行動の意思決定に焦点をあてる研究と,もう一つは廃棄・処分行動の意味に焦点をあてる研究である。また本研究は後者の側面と関連が深いことを確認し,これまでの研究の成果とあわせて消費者の欲求の認識から廃棄・処分のプロセスにおけるアイデンティティ形成行動に,文献調査で明らかにした廃棄・処分行動を位置づけそのモデル化を試みた。この消費プロセスにおけるアイデンティティ形成を包括的にとらえ,その中に廃棄行動を位置づけるという視点はこれまでの研究になく,また循環型消費社会の到来が期待される中で意義あるモデルであると考えている。
さらに廃棄・処分行動の意思決定と廃棄・処分行動的意味的側面との研究の架橋を目的とした質問紙調査を行った。そこでは消費者のアイデンティティ形成意識と消費者は廃棄・処分を行う意思決定をどのようなタイミングで行うのかということや不用品の売買・交換・譲渡を行う廃棄・処分に関するコミュニティ参加意識との関連性を問うた。またこの質問紙調査では回答者の記入・分析者の入力という双方の負担軽減を目的にPCとスキャナを用いた数字OCRによる集計という試みをおこなった。手書きの回答を手入力するよりも遥かに短時間・低コストで行えたが誤認識など精度の問題で若干の課題が残された。
現在,分析作業を進めており,次年度に公表論文と学会発表という形での成果発表を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 自己と社会:社会心理学序説2011

    • 著者名/発表者名
      小林和久・榊博文編著
    • 総ページ数
      pp.65-85
    • 出版者
      開成出版

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公開日: 2012-07-19  

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