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2010 年度 実績報告書

退職給付会計情報に対する評価の国際比較

研究課題

研究課題/領域番号 22730352
研究機関一橋大学

研究代表者

加賀谷 哲之  一橋大学, 大学院・商学研究科, 准教授 (80323913)

キーワード退職給付会計 / 利益の質 / 雇用システム / 企業システム / 持続性 / 保守主義 / 平準化の程度 / 公正価値会計
研究概要

本研究の狙いは退職給付会計情報に対する評価の国際比較を行うことにある。退職給付会計制度は、単に会計制度の問題のみではなく、各国の金融システムや雇用システムと大きくかかわる重要なテーマである。にもかかわらず、これまで我が国と他国との退職給付会計情報の質や特徴をきちんと分析・評価した研究がほとんど蓄積されてこなかった。こうした研究を実践するため、研究初年度にあたる平成22年度においては、大きく以下の4点を行った。
(1)日本の退職給付会計情報の質と特徴が日本の会計システムや企業システムに与える影響についての分析を英文論文としてまとめ海外学会でレビューをうけた後に、発表の機会を獲得し、発表を行ったほか、英文ジャーナルに投稿のため、現在準備を進めている。海外に当該成果を発信することで、各国研究者に日本における退職給付会計情報の質や特徴の理解を促し、グローバルな研究ネットワーク構築に資する可能性があると考えている。
(2)海外および国内における退職給付会計の情報データのうち、特に日本とアメリカのデータベースについて整理を一行った。
(3)現在、IASBおよび日本でも退職給付会計制度の変革(特に数理計算上の差異など未認識項目を損益計算書に反映させる動き)が進展している。本研究プロジェクトでは、日本および海外における退職給付会計制度の動向についてレビューを行った。
(4)退職給付会計およびそれに関連する会計情報の評価についての国際比較について検討を行った。
前述したとおり、退職給付会計情報には、各国の会計制度のみではなく、金融システムや雇用システムなども深く関連していることが研究の結果、明らかになりつつある。こうした点について、研究最終年度にあたる平成23年度に論文としてまとめ、発表を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] IFRS導入と最適情報開示システム設計のあり方2011

    • 著者名/発表者名
      古賀智敏・加賀谷哲之・浦崎直浩・梅原秀継・向伊知郎
    • 雑誌名

      RIETI Discussion Paper

      ページ: 1-15

  • [雑誌論文] IFRS導入に向けた研究上の課題-利益属性の国際比較研究のレビューを通じて2010

    • 著者名/発表者名
      加賀谷哲之
    • 雑誌名

      会計・監査ジャーナル

      巻: 664巻 ページ: 72-80

  • [学会発表] Presentation of retirement benefits expense and earnings attributes2010

    • 著者名/発表者名
      Tetsuyuki Kagaya
    • 学会等名
      Asian Pacific Conference on International Acounting Issues
    • 発表場所
      Gold Coast, Australia
    • 年月日
      2010-11-08

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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