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2012 年度 実績報告書

非上場会社の利益調整に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730354
研究機関神戸大学

研究代表者

首藤 昭信  神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (60349181)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード会計学 / 非上場企業 / 利益調整
研究概要

本研究の課題は,非上場企業の利益調整行動を上場企業と比較することによって,非上場企業の利益調整の特徴を検出することであった。税コストと金融機関との結びつきの強さが,利益調整を誘引する(しない)主要な要因となるという仮説を設け,その実証分析を実施する。具体的な研究プロセスとしては,(1)先行研究の検討,(2)調査方法の設定,(3)実証分析の実施,(4)ワーキング・ペーパーの作成と学会発表,および(5)ジャーナルへの投稿という手順を設定した。
前年度までに,当初の計画通り,(1)から(3)までの手順は終了している。(3)の実証分析では,(a)税コストが高い企業ほど,税コストを削減するためにわずかな利益を計上する,(b)金融機関との結びつきが強い企業ほど損失を回避する,という利益調整を実施することがわかった。これらの結果は,我々の仮説を支持するものであった。最終年度となる本年度は,(4)の手順にしたがってワーキング・ペーパーを執筆し,その成果は「The Effect of Institutional Factors on Discontinuities in Earnings Distribution: Public Versus Private Firms in Japan」として公表した。これはSSRN(http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2069698)よりダウンロード可能となっている。また論文のブラッシュ・アップを図るため,ニューヨーク大学とイエール大学を訪れ,当該研究の専門家から貴重なコメントをもらった。現在は,会計研究のトップ・ジャーナルに投稿を済ませており,(5)の手順まで完了している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ビッグ・バスの目的と効果2013

    • 著者名/発表者名
      首藤昭信
    • 雑誌名

      企業会計

      巻: 第65巻2号 ページ: 193-201

  • [雑誌論文] 利益調整研究の体系と新動向2013

    • 著者名/発表者名
      首藤昭信
    • 雑誌名

      証券アナリストジャーナル

      巻: 第51巻5号 ページ: 1-14

  • [学会発表] The Effect of Institutional Factors on Discontinuities in Earnings Distribution: Public Versus Private Firms in Japan

    • 著者名/発表者名
      岩崎拓也
    • 学会等名
      日本ディスクロージャー研究学会
    • 発表場所
      神戸大学
  • [図書] 「利益調整の動機と手法」伊藤邦雄・桜井久勝編著『会計情報の有用性』(『体系現代会計学』第3巻)2013

    • 著者名/発表者名
      首藤昭信
    • 総ページ数
      43頁
    • 出版者
      中央経済社

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公開日: 2014-07-24  

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