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2012 年度 実績報告書

公的部門のアカウンタビリティと管理会計

研究課題

研究課題/領域番号 22730365
研究機関日本大学

研究代表者

藤野 雅史  日本大学, 経済学部, 准教授 (60361862)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード公的部門の管理会計 / 業績予算 / アウトカム / 政策評価 / 行政経営改革 / 予算改革
研究概要

本研究の目的は,公的部門において整備されつつある業績情報および財務情報のアカウンタビリティを強化するために,管理会計がどのように設計・利用されているのかを明らかにすることにある。平成22年度におけるアカウンタビリティの基本概念に関する文献調査,および平成23年度におけるさらなる文献調査と情報収集を踏まえて,平成24年度は,引き続き文献調査と情報収集を進めるとともに,わが国の公的部門における管理会計の設計・利用に関して研究論文を作成・公表した。
研究論文では以下のような点を明らかにすることができた。
わが国の公的部門では,1990年代後半から,一連の行政経営改革が進められてきた。行政経営改革のなかで本研究が注目するのは,業績情報と財務情報の関連づけ,とくに成果と予算を関連づける業績予算の構築である。業績予算は標準化された測定技法のようなものではなく,多様な設計アプローチの組み合わせからなる。業績予算には,業績情報の種類,予算の歳出区分,予算プロセスといった設計変数がある。
そこで本研究は,日本政府をリサーチサイトとして,2001年から10年間の業績予算の構築過程を振り返り,そのなかで複数の設計変数がどのように組み込まれてきたのかを検討した。その結果,日本政府における業績予算の構築過程には,予算プロセスに関与する関係者の複数化と政治家の関与の深化という一貫したパターンがみられることがわかった。
今回の研究論文は,日本政府全体としての業績予算の構築について検討した。今後は政策分野を特定してより詳細な事例に焦点をあてることが考えられる。例えば,最近では,高速道路でのトンネル事故を端緒に公共インフラの維持・更新が社会的・政治的に優先課題となっており,そうした政策分野における管理会計,とくに業績予算の設計と利用について検討することが考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 行政経営改革は管理会計研究に何をもたらしたのか2012

    • 著者名/発表者名
      藤野雅史
    • 雑誌名

      管理会計学

      巻: 第20巻第2号 ページ: 141-162

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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