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2012 年度 実績報告書

環境経営における環境管理会計の役割と組織変化

研究課題

研究課題/領域番号 22730371
研究機関名城大学

研究代表者

東田 明  名城大学, 経営学部, 准教授 (50434866)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード環境管理会計 / マテリアルフローコスト会計 / 組織変化 / 環境経営
研究概要

本研究の目的は,環境会計導入企業に起こることが予想される組織変化について明らかにすることであった。そこで,組織を設計原理,サブシステム,解釈スキームの3要素で構成されると見なすLaughlin (1991)のフレームワークを用いた。分析対象企業は,解釈スキームの変化を見るためには,環境会計を長期にわたって導入している企業である必要がある。また,外部報告のための環境会計よりも,環境管理会計として企業内部のマネジメントに活用している企業の方が,環境経営に積極的に取り組んでおり,組織変化を生む可能性が高いと考え,マテリアルフローコスト会計(MFCA)に長期にわたって取り組んでいる企業2社(A社とB社)を対象とした。本年度は,B社の分析を中心に実施した。
B社は2003年にMFCAの導入を試み,その後全社展開を実施した。全社展開を進める中で,MFCA導入とマテリアルロス削減に関するPDCAサイクルを作り,MFCAとマテリアルロスの削減を組織化した。また全社展開後には,MFCAを推進する新たな組織を作成した。つまり,MFCAの導入・推進に伴って,「設計原理」の大きな変化が起こったのである。一方,これに伴う「解釈スキーム」の変化については注意深く考察する必要がある。まず,B社はMFCAを環境経営手法と捉えており,環境負荷とコスト削減を同時に達成しようとしていた。従って,環境負荷削減を第一に考えるというような大きな変化は見られなかった。しかし,MFCAの導入によって,工場の担当者は,金額評価されたマテリアルロスの大きさに驚き,工程にマテリアルのムダが存在することを再認識したのである。この点において,小さな「解釈スキーム」の変化は見られたと言える。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] マテリアルフローコスト会計と既存の生産管理手法との比較検討の意義ーマテリアルフローコスト会計と管理会計システムの連携の可能性ー2012

    • 著者名/発表者名
      東田明
    • 雑誌名

      社会関連会計研究

      巻: 第24号 ページ: 113-123

    • 査読あり
  • [学会発表] Introducing Material Flow Cost Accounting and Creating Visibility -Analyzing MFCA in practice based on a longitudinal case study-2013

    • 著者名/発表者名
      Akira Higashida, Katsuhiko Kokubu, Aki Shinohara
    • 学会等名
      Asia Pacific Interdisciplinary Research in Accounting Conference
    • 発表場所
      Kobe
    • 年月日
      20130726-20130728
  • [学会発表] MFCA in practice - A longitudinal case study of company 'A'2013

    • 著者名/発表者名
      Akira Higashida, Katsuhiko Kokubu, Aki Shinohara
    • 学会等名
      Environmental and Sustainability Management Accounting Network - EU
    • 発表場所
      Dresden University of Technology
    • 年月日
      20130320-20130322
  • [学会発表] マテリアルフローコスト会計の変化とアクターネットワーク:導入企業のケース研究2012

    • 著者名/発表者名
      東田明・篠原阿紀
    • 学会等名
      日本社会関連会計学会全国大会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      20121110-20121111
  • [学会発表] How MFCA can be connected with a management accounting system ? Comparing MFCA to operations management2012

    • 著者名/発表者名
      Akira Higashida
    • 学会等名
      Environmental and Sustainability Management Accounting Network - EU
    • 発表場所
      Helsinki
    • 年月日
      20120924-20120926

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公開日: 2014-07-24  

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