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2011 年度 実績報告書

市民調査のメタアクションリサーチ

研究課題

研究課題/領域番号 22730394
研究機関大阪大学

研究代表者

諏訪 晃一  大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (50440962)

キーワード市民調査 / アクションリサーチ
研究概要

本研究は、職業的研究者以外の人々が中心となって行う調査活動である「市民調査」(宮内,2003)について、事例を踏まえて検討することを目的としている。本年度は主に次のような研究活動を行った。
第一に、阪神淡路大震災の手記集の成立過程の分析を通じて、災害体験の伝承について、実践的かつ理論的な考察を行った。より具体的には、手記集の成立過程に焦点を当て、手記集を出版した団体の15年間の活動の経過について、事例の取りまとめを行った。その中で、手記の成立には手記の執筆者と編集者との共同作業を通じて成立したことを確認した。さらに、これらの知見に基づいて理論的な考察を進め、手記集の成立が、災害体験者の間の連帯を促進する可能性を指摘した。
第二に、大阪市内で行われてきたアートを通じた地域の活性化に関する社会実験である「船場アートカフェ」の活動に参画し、事例の報告を行う共に、理論的な考察を行った。ここでは、「船場アートカフェ」として行われた一連の取り組みが、地域のまちづくり活動の活性化に貢献したことについて、災害研究などの知見を導入しながら整理した。
このほか、前年度に行った、500人規模のアートイベントについて、その理論的な考察を行った。さらに、大阪市立大学が主催し、インドネシアのジョグジャカルタにて開催された「ジョグジャカルタ・アカデミックフォーラム」に参加し、途上国の大学関係者と意見交換を行った。これらにより、最終年度に向けた、理論的基盤及び実践的基盤を充実させることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

東日本大震災の発生等、社会情勢の急激な変化に伴い、その対応が必要となったため。

今後の研究の推進方策

最終年度であることを踏まえ、成果の取りまとめと、追加の調査に力を入れる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 現代芸術を通した専門家と非専門家のコミュニケーション2011

    • 著者名/発表者名
      諏訪晃一
    • 学会等名
      ISCAER-ASIA/DEE共同企画ワークショップ(後援:日本教育心理学会)「状況活動研究の最前線」
    • 発表場所
      大正大学
    • 年月日
      2011-07-28
  • [図書] 「リアリティの共同構築」としてのまちづくり:心理学・社会学と災害研究からみた船場アートカフェ」都市研究プラザ船場アートカフェ編『URP GCOE DOCUMENT 13船場アートカフェ2 2008年4月~2012年3月芸術による都市再生研究』pp.28-372012

    • 著者名/発表者名
      諏訪晃一
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      水曜社

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公開日: 2013-06-26  

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