当初、私はより実践的なまちづくり論の展開のために、内発的発展論が重視する「内部」のみではなく、まちづくりのノウハウを持ち全国に展開する NPO のような「外部」との関係に注目すべきだと考えていた。しかしながら、近年の新しいまちづくりの事例研究を通じて、これまでまちづくりの担い手と見なされていなかった「周辺部」に注目する必要性に気がついた。北九州市の事例に見られるようにこのような「周辺部」から新しい担い手=新たなコモンズがうまれ、縮小社会下の日本において注目するべき新たなダイナミズムを生んでいると言える。
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