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2011 年度 実績報告書

若年非正規雇用層の階層的多様性についての計量的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730419
研究機関仁愛大学

研究代表者

小林 大祐  仁愛大学, 人間学部, 准教授 (40374871)

キーワード若年非正規雇用 / 社会階層 / ミックスモード
研究概要

平成23年度は、若年非正規雇用関連及び調査法関連の文献研究を進めながら、本課題研究と同じ問題意識から様々な2次データを用い行ってきた研究の成果発表に重点を置いて活動した。それらが、斎藤友里子・三隅一人編の『現代の階層社会3 流動化の中の社会意識』に分担執筆した「雇用流動化社会における働き方と階層帰属意識」、『理論と方法』26巻2号に査読論文として掲載された「『フリーター』のタイプと出身階層」 、そしてやはり『経済社会学会年報』33号に査読論文として掲載された「若年非正規雇用層における出身階層の影響に関する一考察」 である。
特に「『フリーター』のタイプと出身階層」は、若年層で非正規雇用となるかどうかに対する出身階層の影響を、「フリーターをしている理由」を用いて「フリーター」を分類することで、その違いによって出身階層に差があることを確認するものであり、本研究課題を進める上で重要な知見である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初研究計画では、平成23年度に実施予定であった実査について、交付金の減額可能性に伴う実査体制の再検討のため、実施する事が出来なかった。本研究課題を推進する上で重要な実査を計画通り度実施できなかったという事で、研究の達成度としては計画より遅れていると判断せざるを得ない。ただ、実査体制の再検討が不十分なまま年度内に実査を行う事にはケース数やデータの質のリスクも伴い、それを回避するという意味では妥当な選択であったと考えられる。これらのことから「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

来年度は、今年度実施できなかった実査を行う。実査においては、ミックスモードにおける郵送法の部分を調査会社に委託することで、データ収集と入力作業に掛かる時間を節約し、データ分析になるべく早く取りかかれるようにする。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「『フリーター』のタイプと出身階層」2011

    • 著者名/発表者名
      小林大祐
    • 雑誌名

      『理論と方法』

      巻: 26巻2号 ページ: 287-302

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「若年非正規雇用層における出身階層の影響に関する一考察」2011

    • 著者名/発表者名
      小林大祐
    • 雑誌名

      『経済社会学会年報』

      巻: 33号 ページ: 218-227

    • 査読あり
  • [図書] 『現代の階層社会3 流動化の中の社会意識』 (第7章に「雇用流動化社会における働き方と階層帰属意識」を執筆)2011

    • 著者名/発表者名
      斎藤友里子・三隅一人編
    • 総ページ数
      370
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [図書] 『現代の階層社会1 格差と多様性』(「2005年SSM日本調査の設計と回収状況」を前田忠彦氏との共著で執筆した(ファースト・オーサーは前田氏))2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤嘉倫・尾嶋史章編
    • 総ページ数
      330
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2014-07-24  

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