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2012 年度 実績報告書

男性家族介護者の地域福祉支援システムの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730436
研究機関岡山県立大学

研究代表者

桐野 匡史  岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (40453203)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード援助要請行動 / 家族介護 / 男性介護者 / ソーシャル・サポート
研究概要

本年度は、昨年度に実施した量的研究(アンケート調査)の結果を踏まえ、大きく以下の2点を実施した。
第一に、研究成果の社会への発信である。具体的には、本研究の大きな枠組みのひとつである量的研究(アンケート調査)の結果について学会発表を行った。学会発表では、家族介護者の援助要請行動の促進・阻害要因に関する報告を行い、彼らの援助要請行動は、家族関係や地域社会との結びつき、介護や医療等に関する専門職との信頼関係により変化することを明らかにした。他方、男性家族介護者では、女性家族介護者と比較して、親族以外の近隣や知人等に対する援助要請行動が少なく、その中でも特に「息子」が介護者である場合、その傾向はより顕著なものとなり、さらに近隣や知人等からのサポートに対する満足度も低くなる傾向にあった。現在、本研究の成果発表として、上記とは別の視点から検討した論文を投稿している。
第二に、研究成果全般を整理するために調査報告書の作成を行った。具体的には、昨年度に実施した(1)家族介護者に対するアンケート調査、(2)介護支援専門員等の専門職に対する自由記述アンケート調査、の2つ量的研究(アンケート調査)の結果について、調査結果のとりまとめを行った。
以上の研究成果から、男性家族介護者を地域で支援するためには、当該地域におけるネットワークの構築はもちろんのこと、行政や自治体、専門職が主体となって直接的な支援を展開していく一方で、それを補完する形としての見守りや当事者同士の支援が求められることが示唆された。ただし、男性家族介護者を支援するにあたっては、必ずしも積極的な働きかけが有効であるとは限らないことから、介護者個々の特性に配慮した支援が必要である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 在宅で高齢者を介護する家族の援助要請行動とその関連要因2012

    • 著者名/発表者名
      桐野匡史
    • 学会等名
      日本社会福祉学会 第60回(2012年度)秋季大会
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      20121020-20121021

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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