高齢者福祉施設に従事する介護職員の職場環境に対する認識を構成する下位領域、そして各下位領域とサービスの質(介護職員による自己評価および利用者の満足度評価)との関連を明らかにすることを本研究の目的とした。郵送調査で得られたデータを用いて因子分析を行った結果、職場環境に対する認識は「上司との人間関係」「同僚との人間関係」「専門性の認知」「教育研修体制」「待遇」「仕事の明確さ」の6因子で構成されていた。また、重回帰分析の結果、「同僚との人間関係」「専門性の認知」「教育研修体制」に対する肯定的な認識は、サービスの質の向上につながる重要な関連要因であることが示唆された。
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