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2010 年度 実績報告書

精神障害者の福祉的就労における主体性獲得過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730465
研究機関帯広大谷短期大学

研究代表者

阿部 好恵  帯広大谷短期大学, 社会福祉科, 講師 (90406009)

キーワード社会福祉関係 / 精神障害者 / 福祉的就労 / 主体性
研究概要

本研究は,精神障害者の福祉的就労における主体性の獲得の過程とその要因を明らかにすることを目的とする.平成22年度は,当初計画していた地域生活支援活動を行うA団体における調査が難しくなったために計画の一部を見直し,別な機関に対し調査対象者の紹介依頼を実施した.調査内容は,5年以上の福祉的就労の経験を有する6名(男性4名,女性2名)の調査対象者に対して,働くことを通して自分自身に起こった変化,障害を持ちながら働く感覚をどのように掴んだか等についてのインタビューである。今年度の概要は以下の通りである.
5~7月:A団体へ調査依頼を実施した.内諾は得られたが,施設側から提示された調査期間は通常業務の調整が困難な時期であった.複数回訪問,相談の機会を設けたが調査実施は困難であると判断した.
8~9月:調査依頼・実施に関して質的研究に習熟している研究者よりスーパービジョンを受け,当初計画通りに進まない時の対応を鑑み,地域生活支援活動を行うB機関に調査対象者の紹介依頼を行った.
9~3月:調査対象者の都合・体調に合わせ日時・場所を設定し,倫理的配慮に関して説明し,同意を得た上で調査を実施した(9/3調査対象者A,10/4調査対象者B,C,10/2調査対象者D,E,3/28調査対象者F).
11~3月:逐語記録の作成を行い,ヴァリエーション豊富なデータから順に分析を開始した.適宜スーパービジョンの機会を設け,分析の手順や解釈等の助言を受けた.分析ワークシート(内容:概念名・定義・具体例・理論的メモ)を作成し,データの解釈の可能性をできるだけ多面的に検討し,概念の生成を行った.
今年度のデータをベースデータとして,次年度は追加データの収集を行い概念の信憑性の確保と,理論的飽和化を目指した概念間の関係を調整し,カテゴリー化を行う.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 精神障害者の「語り」を対象とした質的研究の意義-やどかり研究所報告・交流集会における研究報告から-2011

    • 著者名/発表者名
      阿部好恵
    • 雑誌名

      帯広大谷短期大学紀要

      巻: 48巻 ページ: 87-98

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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