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2010 年度 実績報告書

市町村における「家族維持を目的とした児童虐待在宅支援実践マニュアル」の開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730466
研究機関神戸女子短期大学

研究代表者

畠山 由佳子  神戸女子短期大学, 幼児教育学科, 准教授 (60442331)

キーワード社会福祉関係 / 児童福祉 / 実践マニュアル / ケースマネージメント / 児童虐待 / 家族維持
研究概要

1.平成22度はフローチャートの全体の流れの確認のために文献研究、基盤調査におけるデータの2次的分析を行った。特に、市町村での関係機関の役割についての分析を行うことにより、複数機関が協働で援助を展開する要保護児童対策地域協議会の援助の役割分担を明らかにし、その意思決定ルールにつなげた。
2.日本の市町村でのBest Practiceインタビュー調査を市町村要保護児童対策地域協議会に詳しい研究者2名に行い、要保護児童対策地域協議会におけるBest Practiceの概念の抽出を行い、参考とすべき手続きについてインタビュー調査の対象の選定、および市町村におけるBest Practiceの実践手続きの枠組みを作成した。
3.エキスパートインタビュー調査(市町村実践者5名、アメリカ合衆国2名)を実施し、結果をもとに手続き作成のためのif-thenルール抽出作業を行った。得られたデータはフローチャートの各意思決定場面に分類し、情報→判断→結果・行動のカテゴリーに分析することで、それぞれのエキスパートの頭の中にある意思判断の決定ルールを抽出した。平成23年度はフローチャートにおける残りの意思決定場面でのルールを抽出すべく、さらなるインタビュー調査を行う予定である。
またアメリカ合衆国の新しい在宅支援の形である「Deferential Response(DR)」について、当該年度秋からパイロットスタディを行うイリノイ州でのプログラムディレクターにインタビューを行い、プログラム概要及び基本データについて情報収集を行い、DRとの共通点の多い、日本の在宅支援プログラムへの応用部分についての知見を得た。特に、「家族を変化のプロセスに自主的に参加させるか?」という点について、フローチャートにおける「家族が援助プロセスに参加できる枠組み・手続き」についてのさらなる示唆を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 児童虐待在宅ケースに対する日本版家族維持実践モデルの開発的研究2010

    • 著者名/発表者名
      畠山由佳子
    • 学会等名
      日本子どもの虐待防止学会第16回学術集会くまもと大会
    • 発表場所
      くまもと県立劇場
    • 年月日
      2010-11-28

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公開日: 2012-07-19  

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