研究課題/領域番号 |
22730469
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研究機関 | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
小高 真美 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所・自殺予防総合対策センター, 非常勤研究員 (60329886)
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キーワード | 自殺対策 / ソーシャルワーク / 援助技術 / 研修プログラム / 効果検証 |
研究概要 |
1.ソーシャルワーカーによる自殺ハイリスク者支援の実践モデルを構築するための調査(本調査) ソーシャルワーカーが自殺ハイリスク者を支援する際の知識、技術、価値観等を明らかにし、支援の実践モデルを構築するため、5年以上の臨床経験があり、かつ自殺ハイリスク者の支援経験がある10名のソーシャルワーカー(社会福祉士または精神保健福祉士の国家資格を有する者)を対象に調査を実施した。調査方法は1時間半程度の半構造化面接で、調査内容は、ソーシャルワーカーの自殺ハイリスク者支援のプロセスについてである。面接は、対象者の同意を得た上で、ICレコーダーで録音し逐語化した。倫理的配慮として、データを収集する上では、特定の個人を識別することができる情報は収集しなかった。データ分析には、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いた。その結果、22概念、8カテゴリーが生成された。本研究を通じて、ソーシャルワーカーによる自殺ハイリスク者支援の実践モデルを構築することができた。平成24年度はこのモデルをもとにソーシャルワーカーを対象とした自殺予防対策研修の内容を確定し、研修の実施と評価を行う予定である。 2.研修プログラムの内容と実施方法を明確にするための協議 ソーシャルワーカーを対象とする自殺対策研修プログラムの内容と実施方法を検討するため、上記の質的研究で構築された自殺ハイリスク者支援の実践モデルをもとに、本研究の研究代表者と、外部の臨床家および研究者で協議を重ねた。平成24年度もこの協議は継続する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した研究実施計画通りに研究を達成できたため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の変更および研究遂行上の問題は生じていない。平成24年度(最終年度)では研究計画通り、ソーシャルワーカーを対象とした自殺予防対策研修の内容を確定し、研修の実施とその評価を行う予定である。
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