研究課題/領域番号 |
22730470
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研究機関 | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
長沼 洋一 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所・司法精神医学研究部, 研究員 (60558881)
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キーワード | 社会福祉関係 / 医療・福祉 / ソーシャルワーク / 大学生 / 精神保健 |
研究概要 |
平成23年度には、平成22年度の質問紙調査の成果から全国の32大学にソーシャルワーカーが配置されていることや、その業務の概要と現状での課題について学校ソーシャルワーク学会で報告した。また当学会において、キャンパスソーシャルワーク分科会が開催されたが、そのための基礎的な資料をコーディネーターに提供した。 また、ソーシャルワーカー共通業務統計フォーマットの作成、試行のため、大分大学、淑徳大学、日本福祉大学、獨協大学での学生支援に関する業務統計フォーマットを入手し、共通して入力できるフォーマットの作成を試みた。最終的には、キャンパスソーシャルワーカーネットワークでの会議において、エクセルのフォーマットが完成された。エクセルのフォーマットを用いた業務統計の入力作業についても、キャンパスソーシャルワーカーネットワークにおいて試行された。 業務確立プロセスに関する調査については、主要な展開を示している大学に加えて、これまで活動実態があまり明らかになっていない大学から順次ヒアリング調査を行った。キャンパスソーシャルワーカーの存在が定着し一定程度評価を得ている大学から、配置が導入された直後の大学までいくつかの大学の業務を検討し、その共通点の析出を試みた。現時点では中間分析にとどまっており、これを踏まえて聞き取り調査にうかがえない大学に対して平成24年度に質問紙調査および場合によっては訪問ないしは電話等を用いた調査を展開することとした。 以上、当該年度の研究実施計画に照らしてほぼ順調に研究を遂行し、キャンパスソーシャルワーカーの業務確立に向けて必要なプロセスと役割の析出に役立つ資料の収集に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者の転職等があり、年度当初には研究計画からの遅れがみられたものの、キャンパスソーシャルワーカーネットワークへ研究協力を依頼し、協働的に研究を進めることによって今年度の研究実施計画をほぼ予定通り達成することができた。
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今後の研究の推進方策 |
キャンパスソーシャルワーカーの業務統計の策定に関しては、キャンパスソーシャルワーカーネットワーク内での活動事業とし引き続き情報提供や協力を行うものの、本研究の中では研究の主目的である業務確立のためのハンドブックの策定を主目的として聞き取り調査及び質問紙調査を実施することとする。
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